吾妻神社の馬だし祭り/岩瀬海岸(富津市)

 吾妻神社は日本武尊の身代わりとして、走水の海(浦賀水道)に入水した弟橘媛の遺品の櫛を祀ったと伝えられる神社で、毎年敬老の日の前日の日曜日に例祭が行われます。
 例祭では馬だし、オブリ、神輿を中心とした神事が行われ、五穀豊穣や、海上の安全、大漁を祈願します。「馬だし」は「オメシ」と呼ばれる神馬の鞍に神霊を移した幣束をつけ、2人の青年が馬の手綱を持ち、両脇にしがみついて海岸を疾走する神事です。オメシが神輿に先立って神社から下山し、海岸を疾走した後、幣束を遺品の漂着地に埋めます。その後、オメシは神社へ戻り、神輿が海へ入る「お浜出」が行われます。
 吾妻神社の馬だしは飾り神輿が現れる前の古い形態を残す祭りとして貴重なものです。

口 日時:9月20日(日)岩瀬海岸オメシ疾走14:30~16:30
口 会場:岩瀬海岸/富津市岩瀬、吾妻神社/富津市西大和田
口 交通:JR内房線大貫駅下車岩瀬海岸へは徒歩10分、吾妻神社へは徒歩30分
口 問合先:TEL(0439)80-1342 富津市生涯学習課